Yahoo!広告の最適化提案とは、どういったものでしょうか？
この記事ではYahoo!検索広告はもちろん、2022年8月30日から提供を開始されたディスプレイ広告（運用型）の最適化提案にはどんな種類があるのか、どうやって活用したらいいのかをご紹介します。
Yahoo!広告の最適化提案とは
Yahoo!広告の最適化提案とは、検索広告・ディスプレイ広告ともにアカウントの状況に合わせて最適な運用方法が表示されることです。最適化提案は毎日更新されます。
広告掲載機会の最大化やターゲットの最適化など、広告効果の改善につながる提案がされますので、定期的に確認いただくことをオススメしています。
ぜんぜん違う！検索広告とディスプレイ広告の最適化提案
提案される最適化提案は検索広告とディスプレイ広告とでは内容が違います。ここではそれぞれで提案される最適化提案をご紹介したいと思います。
検索広告
検索広告で提案される最適化提案は2種類です。
新しいキーワードの追加
登録されているキーワードをもとに、新しいキーワードが提案されます。
追加することで、商材への関心が高い新しいユーザーへの配信につながる可能性があります。
予算の増額
配信機会を逃さないために、1日の予算増額を提案します。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告には主に6種類の最適化提案があります。
また、ディスプレイ広告は、コンバージョン数の最大化・クリック数の最大化・動画再生数の最大化といった自動入札を使用したアカウント（キャンペーン）がどの程度最適な運用になっているかを評価する「最適化スコア」も表示されます。
最適化スコアはアカウント単位、キャンペーン単位で表示され、日次で更新されます。
続いて、最適化提案の詳細を見てきましょう。
予算に関する提案
１日の予算上限に達したキャンペーン
予算上限に達したため広告が最大限に表示できていないときに表示されます。
インプレッションシェア損失率（予算）が大きいキャンペーン
過去7日間のインプレッションシェア損失率（予算）が20％以上のキャンペーンに推奨予算を提案します。
1日の予算が5,000円未満のキャンペーン
1日の予算が5,000円未満のキャンペーンに表示されます。5,000円以上に設定することで入札価格の最適化がされやすくなります。
入札戦略に関する提案
コンバージョン数の最大化（目標値あり）の利用をおすすめするキャンペーン
十分なコンバージョンがあり、個別クリック単価を設定しているキャンペーンにコンバージョン数の最大化（目標値あり）の設定変更を提案します。
キャンペーン目的最大化の入札戦略の利用をおすすめするキャンペーン
キャンペーン目的最大化を設定することで効果が見込める場合に設定変更を提案します。運用工数の削減や効果的な広告運用が期待できます。
拡張クリック単価ご利用のすすめ
個別クリック単価→拡張クリック単価への変更をおすすめします。拡張クリック単価に変更することでクリックまたはコンバージョンをできるだけ多く獲得できるよう、入札価格を自動的に調整します。
広告に関する提案
レスポンシブディスプレイ広告の利用をおすすめする広告グループ
レスポンシブディスプレイ広告を活用することで負担を減らし、広告効果を最大化できるようになります。
入稿を推奨する画像サイズがある広告グループ
配信機会が多い画像サイズが入稿されていないときに表示されます。
画像・動画の更新を推奨する広告
過去1カ月以上画像および動画の更新がない広告の見直しを提案します。
特定の広告タイプと画像・動画サイズを組み合わせた広告が3～5つ以外の広告グループ
1つの広告グループに3～5つの広告を入稿することが推奨されています。少ない場合には広告追加、多い場合には配信オフを提案します。
ターゲティングに関する提案
ターゲティング設定が重複している広告グループ
広告グループでターゲティングが重複しているときに表示されます。
ターゲットを絞り込みすぎているキャンペーン
配信対象が絞られ、直近1週間の配信実績が低くなっているときに表示されます。
追加を推奨するサーチキーワード
追加されるとパフォーマンスの向上が見込まれるサーチキーワードを提案します。
配信可能時間が6時間未満の曜日があるキャンペーン
配信可能時間が6時間未満の曜日があるキャンペーンに表示されます。
アクションの増加促進に関する提案
コンバージョン数が少ないキャンペーン
コンバージョン数の増加により最適化されやすくなるキャンペーンに表示されます。
クリック数が少ないキャンペーン
クリック数の増加により最適化されやすくなるキャンペーンに表示されます。
動画再生数が少ないキャンペーン
動画再生数の増加により最適化されやすくなるキャンペーンに表示されます。
基本的な提案
基本的な提案は書いてある通りなので詳細は割愛します。
キャンペーンを作成しましょう
広告グループと広告を作成しましょう
広告を作成しましょう
アカウントの配信設定をオンにしましょう
広告の配信設定をオンにしましょう
広告費用が未入金か、またはアカウント残高が少ない状態です
最適化提案の確認方法
次に最適化提案の確認方法をご紹介します。
検索広告
管理画面の上部「最適化提案」をクリックすると表示されます。
「最適化案の詳細を表示」をクリックすると詳細が表示されます。
左横のボックスにチェックを入れることで一括で適用（削除）ができます。
ディスプレイ広告
管理画面の左「最適化提案」をクリックすると表示されます。
「最適化提案」はアカウント単位で表示されます。
アカウントの状況を確認し、運用改善の可能性がある最適化提案を活用しましょう。
最適化スコアはキャンペーン単位でも確認できます。
「表示項目」に「最適化スコア」を追加することで確認ができます。
すぐできる！最適化提案の活用法
最適化提案の種類と確認方法にふれてきましたが、次に最適化提案を活用する方法をご紹介します。
機会損失の回避
最適化提案のほとんどが配信機会を逃さないように提案されます。予算や配信設定は適切に設定されているか、ディスプレイ広告なら画像や動画の更新は適宜されているかなどを確認することで機会損失を回避できます。
ターゲットの最適化（ディスプレイ広告）
ターゲティングが重複していたり、絞り込みすぎてパフォーマンスを発揮できていない場合にも最適化提案が表示されます。
「予算が消化されない」、「入札価格の高騰」につながる可能性があるので、ターゲットの見直しをしましょう。
広告効果の改善（ディスプレイ広告）
「アクションの増加促進に関する提案」が表示されると、そのキャンペーンは成果があがることで最適化され、よりパフォーマンスがあがると予想されるキャンペーンであることが分かります。優先的にターゲット設定や広告の見直しを行ってみてください。
成果のあげ方は、Yahoo!広告ヘルプに記載があるので、ご参照ください。
まとめ
最適化提案はYahoo!が推奨する運用提案ではあるものの、すべての案件でパフォーマンスの向上につながるとは限りません。ですが、最適化提案を確認することで手軽にアカウント改善のヒントを見つけることができるので、定期的に確認し、より成果につながる運用をしていきましょう。
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・アカウント状況に合わせて提案が表示されるため、何も記載がない場合もあります。