Google広告で「コンテンツの適合性」について設定していますか?もしされていない場合には、意図しない広告枠に配信され、ブランドイメージを傷つけることになっているかもしれません。
今回の記事ではブランドセーフティーに関するコンテンツ除外「コンテンツの適合性」について詳しく紹介しています。企業や商品などのブランドイメージを守りたいなら、是非チェックしてみてください。
コンテンツの適合性とは?不適切なサイトに広告を配信しないためのコンテンツ除外!
コンテンツの適合性とは、Google広告の配信先(広告枠)を制限するための機能です。
Google広告で出稿できる広告枠は、ネットワーク化されているため、GoogleだけではなくGoogleのパートナーメディアも含まれます。その中には暴力的で過激なコンテンツや成人向けコンテンツもあり、そのようなサイトやコンテンツに広告を配信したくない広告主も多くいます。
コンテンツの適合性について詳細な設定をすることで、こうした広告枠を除外することが可能です。広告主としてはブランド毀損のリスクが少なくなり、安心して広告出稿ができるようになります。
コンテンツの適合性が適用されるキャンペーンは設定項目によって異なりますが、ディスプレイキャンペーンや動画キャンペーンの他に検索キャンペーン、P-MAXキャンペーンなども含まれます。
P-MAXキャンペーンについては下記の記事をご覧ください。
コンテンツの適合性を設定しない場合はどうなる?
ブランドイメージを維持していくためにはコンテンツの適合性に関する設定をする必要がありますが、設定をしていないからといって無作為に配信されるわけではありません。Google広告では広告枠の審査を実施しているため、基準に満たさないメディアはそもそもパートナーとして認められません。
また不正なトラフィックに対しても排除する取り組みが行われています。
同様に広告メディアとしても不適切な広告が配信されないようにGoogle側で広告の審査が行われています。
Google広告での「コンテンツの適合性」設定方法
コンテンツの適合性については、Google広告の管理画面にログインしてサイドメニューの「ツール」から設定ができます。上記は新しいデザインの管理画面になりますので、旧デザインの管理画面では異なる表示になります。旧デザインでは上部のメニューにある「ツールと設定」からコンテンツの適合性を選択することができます。
コンテンツの適合性では、いくつかの設定項目があります。
- 広告枠のタイプ
- 除外されたデリケートなコンテンツ
- 除外済みのタイプとラベル
- 除外コンテンツテーマ
- 除外されたコンテンツキーワード
- 除外プレースメント
以下では、それぞれの詳細について解説をしていきます。
「広告枠のタイプ」を設定して、ブランドに適したコンテンツにGoogle広告を配信する
広告枠のタイプでは以下の3種類から設定をします。
拡張広告枠
一部のデリケートなコンテンツにも広告を配信して、広告枠を最大限に利用します。最も広範囲での広告配信が可能となる設定になりますので、インプレッションの増加も期待できます。一方でどのようなコンテンツに配信されるか分からなくなるため、注意が必要です。
標準広告枠
ほとんどのブランドに適したコンテンツに広告を配信します。Google広告における広告枠のタイプの推奨は「標準広告枠」になります。一定の基準を満たしつつ、広告枠を配信するのであれば、こちらの設定を選択しておくと良いでしょう。
制限付き広告枠
ほとんどのデリケートなコンテンツが制限されます。広告が制限されることで、パフォーマンスに影響がでる可能性があります。クリック単価が高騰する、広告が十分に配信されないなどが考えられますので、変更後は確認するようにしましょう。
広告タイプの比較
広告枠のタイプ別にどのようなコンテンツが除外されるか比較表がありますので、設定の際には確認してみてください。
Youtubeコンテンツ
動画広告の安全性確保
除外されたデリケートなコンテンツ
除外されたデリケートなコンテンツでは以下から選択することが可能です。対象となるのはディスプレイネットワークで実施しているすべてのキャンペーンで、動画キャンペーンは適用の対象外となります。
- 惨事、紛争
- デリケートな社会問題
- 冒とく、乱暴な表現
- 性的内容の示唆
- 刺激的、衝撃的
除外される具体的なサイトやページの紹介はありませんが、一般的には広告枠としては適していないものと考えられます。
除外済みのタイプとラベル<特定のラベルや種類を除外するための機能>
デジタルコンテンツラベルとは、広告枠のコンテンツがどの年齢層に適しているかどうかを評価しているものです。成人向けのコンテンツには広告を配信しない、不明のコンテンツには配信しないなどの設定が可能です。
またコンテンツの種類(タイプ)ではライブ配信や埋め込み動画には広告を配信しない設定や、スクロールしなければ見えない範囲、ドメインパーキングなども除外が可能です。
除外コンテンツテーマ<特定のテーマを除外するための機能>
除外コンテンツテーマとは、特定のテーマに関連する広告枠を配信から除外する機能のことです。除外できるテーマはGoogle広告で用意されている下記から選択します。
- 家庭向けコンテンツ
- ゲーム(格闘)
- ゲーム(成人向け)
- 健康(デリケート)
- 健康(提供元が不明)※Youtubeのみ
- ニュース(最新)
- ニュース(デリケート)
- ニュース(提供元が不明)
- 政治
- 宗教
それぞれのテーマで具体的に除外されるサイトやウェブページの例が分からないため、除外の設定をするかどうか判断に迷う部分はありますが、該当のテーマがあればチェックを入れて除外するようにしてください。
除外されたコンテンツキーワード<特定のキーワードに関連する広告枠を除外するための機能>
除外されたコンテンツキーワードとは、コンテンツ内に特定のキーワードが含まれる広告枠には配信されないようにする機能です。ただし「コンテンツによる除外は可能な限り正確に行われますが、関連するコンテンツがすべて除外されるとは限りませんのでご了承ください。」とあるように、完全にコントロールできるものではないと言えます。
除外プレースメント<特定の広告枠を除外するための機能>
除外プレースメントとは、特定のページや広告枠に配信されないように除外する機能となります。コンテンツの適合性から設定をすることで、アカウント全体に適用されることになりますが、キャンペーン単位・広告グループ単位での設定も可能です。
除外プレースメントはYoutube、ディスプレイ、検索パートナーネットワークで実施されているすべてのキャンペーンに提供されます。検索パートナーネットワークの除外はキャンペーンや広告グループ単位ではできないため、コンテンツの適合性からの設定に限られます。
アプリ面については除外するアプリが特定できていれば直接入力が可能ですが、その他にもアプリのカテゴリから除外することも可能です。すべてのアプリを除外したい場合には「mobileappcategory::69500」を入力することですべてのアプリを除外することが可能です。
プレースメントターゲティングを活用することで、さらに厳密に広告配信先をコントロールすることも可能です。プレースメントターゲティングについては下記の記事を参考にしてください。
まとめ
コンテンツの適合性は企業の商品やサービスのブランドイメージを維持するために必要なGoogle広告の機能です。広告枠として適しているかどうかについては各社の基準によりますので、Googleによる広告枠の審査なども踏まえて、適切な設定を行うようにしましょう。