効果的なデジタルマーケティング戦略を立てる際に欠かせない、「オークション分析レポート」をご存知ですか?
検索広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるため、同じキーワードを設定した場合、競合他社と掲載面を取り合う形になりますよね。
競合他社の掲載状況や、自社がどのくらいの位置にいるのか、把握することは非常に大切です。
今回はGoogle広告で利用することができる「オークション分析レポート」について解説します。
オークション分析レポートとは?
オークション分析レポートとは、Google検索広告において広告の競合分析ができるツールです。競合がどのような動きをしているか、自社の広告と競合の掲載状況について把握できる便利なものになります。
キャンペーン、広告グループ、キーワードといった各レベルにおいて6つの指標をもとに競合の出稿状況を確認することが可能です。
一定の掲載結果データ基準を満たしている検索キャンペーン、ショッピング キャンペーン、P-MAX キャンペーンで利用することができます。
オークション分析を実際に見てみよう!
アカウントを開き、オークション分析を確認したいキャンペーンを選択し、
「オークション分析」を選択します。
検索キャンペーンではキーワード、広告グループ、キャンペーンの単位でのレポートを作成できます。
ショッピングキャンペーンでは広告グループ、キャンペーンの2階層のレポートが作成できます。
P-MAX では、キャンペーンのレポートを作成できます。
右上で集計期間の設定と、分類を選択することが可能です。
分類は時間(週・月・四半期・年・曜日)とデバイスがあり、どれか1つ追加設定が可能になります。
オークション分析のレポート項目を解説!
オークション分析は最大6つの指標で掲載状況レポートを見ることができます。
どういったものなのか見ていきましょう。
インプレッションシェア
インプレッションシェアとは、「実際の表示回数を表示される可能性があった回数の推定値で割った割合」です。
インプレッションシェア = 実際の表示回数 / 可能な表示回数 で算出されます。
詳しくはこちらの記事でも解説していますのでぜひご覧ください!
重複率
重複率とは「自社の広告と競合他社の広告が同時に表示された割合」です。
たとえば、オークション分析レポートで競合の [重複率] 列に「60%」と表示されている場合、自身の広告が獲得した全インプレッションの 60%(お客様の広告が 10 回表示されたうちの 6 回)で、競合の広告も同時に表示されているという意味です。
自社と競合の広告が同時に掲載されている割合を知ることが出来るため、重複率の高い他社と自社の広告文を比較して、より優位に見える広告作りに生かすことが出来ます。
上位掲載率
上位掲載率は、検索キャンペーンのみに適用されます。
自身の広告以外にもインプレッションを獲得した競合がいたオークションで、競合の広告が自身のものより上位に掲載された割合を表します。
たとえば、競合の [上位掲載率] 列に「5%」と表示されている場合、その競合と自身が同時に獲得した全インプレッションの 5%(それぞれの広告が同時に 100 回表示されたうちの 5 回)で、その競合の広告が自身の広告より上位に掲載されたことを意味します。
ページ上部表示率
ページ上部表示率も、検索キャンペーンのみに適用されます。
自身の広告(表示している行によっては競合の広告)がページ上部の無料(オーガニック)検索結果の上に掲載された割合を表します。
たとえば、100 回のインプレッションのうち 20 回がオーガニック検索結果上部のいずれかの場所に表示された場合、ページ上部表示率は 20% になります。
ページ最上部表示率
「ページ最上部表示率」も、検索キャンペーンのみに適用されます。
自身の広告(表示している行によっては競合の広告)が検索結果ページの最上部(オーガニック検索結果の上部の 1 番目)に掲載された割合です。
たとえば、100 回のインプレッションのうちオーガニック検索結果の上部 1 番目のインプレッションが 10 回の場合、広告のページ最上部表示率は 10% になります。
優位表示シェア
優位表示シェアは、オークションで自身の広告が競合の広告よりも上位に掲載された割合、または自身の広告のみが掲載された割合を表します。
たとえば、オークション分析レポートで競合の [優位表示シェア] 列に「20%」と表示されているとします。この場合、自身の広告が 10 回一緒に表示されたうちの 2 回、または自身の広告が一緒にオークションにかけられたうちの 20% で、自身の広告の方が競合の広告よりも掲載状況が優位であったことを示します。
オークション分析レポートで推移をより見やすく!グラフを活用してみよう
オークション分析レポートは細かく分析したい場合は便利ですが、さきほどの表の状態だとひと目では正直わかりにくいですよね。
そういったときはレポートエディタ機能を利用して、グラフでオークション分析レポートをみてみましょう。
レポートエディタでオークション分析を見る方法
アカウントをひらき、右上の「レポート」→その中から「レポート」を選択します。
「事前定義レポート (ディメンション)」→「すべて表示」を選択します。
その中の「オークション分析」を選択するとタブが開きます。
アカウントやキャンペーンなど、どの単位で分析を見たいか選択します。
デフォルトの表示は「表」形式のため、形式を折れ線グラフなど好きなグラフに設定してみましょう。
集計期間の変更もここで行います。
折れ線グラフの場合、指標は最大2つまで選べますが、1つだけにしたほうが見やすくなります。
日々移り変わる入札や掲載状況をひと目でみることができました。
なぜ、オークション分析が大切なのか?
今回はGoogleが提供する便利ツール、「オークション分析」を紹介しました。
ビジネスの上で、競合他社の動向を把握することはとても重要ですよね。
しかし、実際に検索を行って他社の広告文やサイトの中身を確認することが出来ても、他社の運用の中身までは公開されていないので、なかなか競合の運用状況をしることが難しいのが検索広告の現状です。
オークション分析レポートはそんな他社の広告運用の傾向をつかむための数少ない情報の1つとして有用ですので使ったことがない人はぜひやってみてください。
弊社ではお客様の商材に合わせた適切なWEB広告の提案から画像の作成、広告の運用まで一貫して行っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください!