私たちがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで何かを調べると、検索結果の一番上に「広告」や「スポンサー」と書かれたリンクが表示されることがあります。これは、検索連動型広告（リスティング広告）と呼ばれるもので、企業が自社の商品やサービスを多くの人に見てもらうために出稿しているものです。
A.検索したときに一番上に出てくる広告は「検索連動型広告」と呼ばれています。
入札により決定される掲載順位
では、なぜこの広告が一番上に表示されるのでしょうか？その理由は、広告主が「入札」をしているからです。Google広告などのプラットフォームでは、特定のキーワードに対して企業がいくらまで支払うかを設定します。たとえば、「英会話 オンライン」というキーワードで検索されたときに自社の広告を上位に出したい企業が、それぞれに予算と入札額を決めているのです。
品質スコアが掲載順位に関係している
ただし、「お金をたくさん出せば絶対に一番上に表示される」というわけではありません。検索エンジンは、入札額だけでなく広告の「品質スコア」も考慮しています。これは広告文の内容、リンク先ページの質、クリック率などをもとに決められるもので、ユーザーにとって有益な広告がより上に表示されるように設計されています。
たとえば、同じ「英会話 オンライン」というキーワードでも、実際にユーザーのニーズを的確に捉えた広告文や、見やすく分かりやすいサイトを持つ企業の方が高評価を得て、入札額が少し低くても上位に表示されることがあります。
広告であるということを見極める
一番上に出てくる広告は、ユーザーの関心にマッチしていることが多く、ついクリックしてしまいがちですが、それが「広告」であるという点はしっかり意識しておくことが大切です。情報を探す際には、広告か自然検索（オーガニック検索）かを見分けて、信頼性や中立性も判断材料にするとよいでしょう。
つまり、検索結果の一番上に出てくる広告は、企業の戦略と検索エンジンの評価システムが反映された「選ばれた広告」なのです。私たちはその仕組みを理解して、上手に情報と向き合うことが求められています。
