Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)には様々なターゲティングが設定できますので、設定次第でターゲットユーザーにしっかりリーチすることができます。
今回の記事ではYahoo!ディスプレイ広告(YDA)のターゲティングについて解説していきます。新しい機能もリリースされていますので、チェックをしておきましょう。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA※旧YDN)とは?運用型の特徴やメリット、GDNとの違いも徹底解説
インターネット広告におけるディスプレイ広告について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)で利用できる基本的なターゲティング
まずはYDAで利用できるユーザー属性などの基本的なターゲティングの紹介です。顧客のユーザー属性をセグメントすることで広告効果が高まりますので、しっかりと設定をしておきましょう。
また、YDAでは広告グループ単位でのターゲティング設定が可能です。広告グループ毎にセグメントをしてクリエイティブの出し分けも可能となります。
曜日・時間帯別
いつ広告を配信するかというタイミングを明確にすることで、広告の効果をより高めることができます。YDAでは曜日と時間帯でそれぞれ設定が可能です。
平日の営業時間帯のみ広告を配信する、自宅でリラックスをしている夜のみ広告を配信するといった設定ができます。
デバイス別・OS別・プラットフォーム別
デバイスをセグメントして広告を配信することもできます。設定できる項目としては以下のような選択肢があります。
地域別
YDAは日本国内のみの配信となりますが、都道府県単位・市区町村単位・半径指定で広告配信地域を絞り込むことができます。半径は指定した地点から1km~設定できますので、より狭い商圏でも効果的な広告配信が可能となります。
性別
性別については「男性」「女性」「不明」から選択して配信することができます。
年齢別
年齢については以下の区分となります。未成年をターゲットとした広告は配信できなくなっています。その他は大体5歳刻みでのセグメントです。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)のターゲティング一覧
YDAに限りませんが、アドネットワークと呼ばれる広告配信の仕組みでは、「人」にターゲットする方法と「広告枠」にターゲットする方法があります。
YDAでは「人」にターゲットする方法としてオーディエンスリスト、「広告枠」にターゲットする方法としてプレイスメントとコンテンツキーワードがあります。それぞれの特徴について紹介していきますので、確認しておきましょう。
オーディエンスリスト
まずは「人」にターゲットするオーディエンスリストについて、どのようなターゲティングができるのか見ていきましょう。
広告アクション
YDAでは広告アクションユーザーへの広告配信が可能です。YDAで配信された広告に対してアクション(クリック、動画視聴、コンバージョン)を取ったユーザーに絞って広告を配信することが可能です。
ウェブサイト訪問ユーザー(リターゲティング)
リターゲティングと言えば既にご存じの方も多いかと思いますが、ウェブサイト訪問ユーザーをターゲットにすることも可能です。逆にウェブサイト訪問ユーザーを除外することも可能なので、新規ユーザーのみに広告を配信することもできます。
アプリユーザー
アプリの効果測定ツールと連携すれば、アプリ内のイベントを元にしたターゲティング配信が可能となります。YDAで連携できるアプリの効果測定ツールは下記の通りです。※2024年11月現在
顧客データ
電話番号やメールアドレスなどの顧客データを元にしたターゲティングもできます。既に顧客となっていて個人情報を取得している場合、リピート購入や新商品の告知などで活用することができます。
Yahoo! Audience Discovery(YAD)
Yahoo! Audience Discovery(YAD)は媒体社(LINEヤフー)が所有しているデータ、もしくは提携している企業が所有しているデータを活用したターゲティングです。一定の条件をクリアしなければ導入が難しくなっていますので、詳しくはお問い合わせください。
高度なセグメント(旧サーチキーワードターゲティング)
高度なセグメントではキーワードを設定することで、そのキーワードに興味を持っているユーザーをターゲティングすることができます。以前はサーチキーワードターゲティングとして活用されていましたが、バージョンアップされている形になります。
LINE公式アカウントの友だち
ヤフー社はLINE社と統合されたことにより、広告間での連携が強まっています。YDA広告アカウントとLINEビジネスマネージャーを連携させることで、LINE公式アカウントの友だちへの広告配信が可能となります。
類似ユーザー
類似ユーザーは特定のオーディエンスリストに類似するユーザーに広告配信する機能です。コンバージョンユーザーのオーディエンスリストを作成しておけば、コンバージョンユーザーと類似するユーザーに対して広告の配信が可能となります。
組み合わせ
オーディエンスリストの組み合わせを設定することも可能です。いずれかのオーディエンスリストに一致するユーザーに配信するOR配信、それぞれのオーディエンスリストに一致するユーザーに配信するAND配信、洗濯したオーディエンスリスト以外に一致する配信から選択することができます。
共通オーディエンス(旧オーディエンスカテゴリー)
共通オーディエンスはあらかじめ決められたカテゴリーからユーザーの興味関心などに応じて広告を配信する機能です。オーディエンスカテゴリーとして活用されていましたが、現在はオーディエンスリストに統合されています。
カテゴリーは多岐に渡るため、ターゲットにしたいユーザーを詳細に絞り込むことができます。
プレイスメント
プレイスメントは広告の配信メディアを指定して配信することができます。広告を掲載したいメディアや広告枠が決まっているようであれば、プレイスメントを活用することで、よりターゲットを絞り込んで効果を高めることができます。
コンテンツキーワード
コンテンツキーワードは登録したキーワードに関連するコンテンツが含まれる広告枠に広告配信する機能です。高度なセグメントと同様にキーワードを設定しますが、広告枠となるページのコンテンツをターゲットにするという点で大きく異なります。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)オススメのターゲティング
広告の目的によって適切なターゲティングは異なりますので、まずは広告の目的を明確にすることが重要です。ここでは大きく「ダイレクトレスポンス(コンバージョン目的)」「ブランディング(リーチ・クリック目的)」に分けて考えていきます。
ダイレクトレスポンス
コンバージョン獲得(売上、リードなど)を目的とする広告の場合、以下のターゲティングがオススメです。
・広告アクション
・ウェブサイト訪問ユーザー(リターゲティング)
・顧客データ
既に何らかの関りを持っているユーザーに対して広告を配信することで、コンバージョン数の増加やコンバージョン単価の抑制に効果的と考えられます。
ブランディング
企業や商品の認知を目的に広告を配信する場合、リーチ数やクリック数をKPIにすることがあります。その場合、ターゲットを絞り込みすぎると広告配信単価が高くなってしまうので、あまり効果的ではありません。ターゲットを広めに設定することで、潜在層に幅広くリーチができ、広告配信量が多くなる傾向にありますので、以下のようなターゲティングがオススメとなります。
・共通オーディエンス
・高度なセグメント
・コンテンツキーワード
まとめ:YDAのターゲティングを把握して、目的に合わせた活用をしましょう
ターゲティングの種類が豊富なYahoo!ディスプレイ広告ですが、それぞれの特徴を理解して上手く活用するようにしてください。広告の目的によって適しているターゲティングが異なるので、目的にあった配信をするように心がけてください。